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会員校インタビュー Interview

他校の先生方から刺激を得られ、つながるきっかけとなるグループワークは、
会場開催ならではの魅力

田園調布学園中等部・高等部 教頭 兼子 尚美先生

教科横断型授業や外部企業と連携した探究の授業など、新しい学びの実現に積極的に取り組まれている田園調布学園中等部・高等部(東京都世田谷区)。

今回は、私学マネジメント協会の窓口を担当されている教頭の兼子尚美先生に、当協会の活用方法や今後期待する点などをお聞きしました。

私学マネジメント協会のサービスを利用していて、感じること

ー 今年度貴校からは、マナー講座に初任の先生方を派遣いただいたほか、リーダー教員研修や定例セミナーなど、複数のセミナーをご利用いただいていますね。

 本校では、教員研修をより厚くしていこうと考えており、私学マネジメント協会のセミナーも積極的に活用しています。マナー講座は、一社会人として、また生徒の前に立つ立場としても非常に重要な内容ですが、校内ではなかなかまとまった時間をあてることができないので、初任の先生方が参加できてよかったと思います。また、リーダー教員研修に参加した教員も、講座を経て少しずつ変わってきたなと感じています。

 コロナ禍を経て、セミナー動画のアーカイブ配信がスタートしたことも、非常にありがたく、感謝しております。より多くの教員に活用してもらえるよう、折に触れて、運営委員や関連部署の先生方に動画アーカイブの紹介をしております。

ー 兼子先生ご自身も様々なセミナーにご参加いただいていますが、印象に残っているものはありますか。

 進路指導部に所属していた際に参加した進路指導に関する講座です。講座内のグループワークで同じ班になった先生方から、様々な意見と刺激をもらったことを覚えています。実は、講座終了時にその先生方とLINEグループを作り、定期的に情報交換や相談をしています。同じ校務分掌を担当されている先生方なので、相談をポンと投げると、すぐに返信があって、情報提供・共有が進んでいきました。進路指導部を離れた今でも、時々連絡をしてつながっています。

 オンライン開催のセミナーは、会場への移動時間なく参加できるという利点はあるものの、離席できず職員室の自席で聞いていると、色々な教員から相談や報告がきてしまって、つい「ながら視聴」や細切れ視聴になってしまいがちです。他校の先生方とのグループワークで刺激をもらったり、つながるきっかけをいただけたりするのは、やはり会場開催のセミナーならではの良さですね。

私学マネジメント協会への期待

ー 今後、私学マネジメント協会に期待することは何ですか。

 初任者向けの講座が増えてくると、ありがたいですね。例えば、広報の講座だとしても、初めて広報の担当になった教員向けの基礎知識講座とか、初任者向けの保護者対応講座とか。今の講座ラインナップを見ると、リーダー層や管理職向けの講座が多いのかなと感じます。初任者向け講座がセミナー動画アーカイブに蓄積されて、「この動画を見ておいてね」と初任教員へ案内できるようになると、なおありがたいです。

 また、私自身が次世代教育研究会(2000年〜2008年度までコアネット教育総合研究所が実施していた研修。半年〜1年間、同じメンバーで講義を受けワークを行っていた)の1期生なのですが、その時のメンバーの同窓会などもできたら面白いですよね。一緒に研修を受けていた先生方が、時を経て学校の中心的な役割を担い、それぞれご活躍中と思いますので、また新たな情報交換ができそうな気がしています。